数年前にどこかで作品を目にして知り、大好きになったフィンランド人アーティスト、アルミ・テヴァ(Armi Teva)さんについて、今回はご紹介します。
アルミさんは現在ヘルシンキを拠点に活躍している、フィンランド人のセラミック・ガラス作家、そしてデザイナーです。
彼女の作品で有名なのは、お花やフルーツで彩られた不思議な顔のセラミック作品「Naamat(ナアマット)」シリーズです。
Naamatはフィンランド語で顔・お面という意味の言葉です。
わたしは数年前にこのシリーズの作品をどこかで見掛けて一目惚れし、お家に飾りたいなぁとずっとずっと思っていました。
それから彼女のウェブサイトをこまめにチェックしては、新しい作品が出てこないか見ていました。
そして毎回違った表情や色味やテイストの作品を見ては、どんどん魅了されていきました。
最初はもっとダークで少しグロテスクな作品が多かったのですが、最近になってもっとパステルカラーのような柔らかい作品に移行していく様子も見ていておもしろかったです。
フィンランドで有名なインフルエンサーたちの目にも留まり、インスタグラムなどで紹介することで彼女の作品が広まり、そうこうしているうちに人気が爆発してどんどん手に入りずらくなくなってしまいました。
新しい作品が出ても一瞬で売り切れてしまい、今は何十人も購入を待っている方がいるそうで、彼女の作品がいかに人気かがわかります。
そんなある日、とても不思議なご縁でわたしの元にも来てくれました。
我が家に来てくれた子は、この子です。
丸い作品が多い中、四角いフォルムと落ち着いた色のフルーツ、そして質感が気に入って選びました。
彼女の作品の魅力は、なんだか少し斜に構えたような皮肉っぽいユーモアを含んだ表情の、色々な顔たちがあることです。
全部がニコニコ笑顔ではなく、口が笑っていても目が笑っていなかったり、ベロをちょこっと出していたり、色味もポップすぎず、それぞれの個性が出ていて本当にすてきです。
世界に同じお顔がない、ひとつひとつ手作りというのも大きな魅力のひとつです。
なんとこのアルミさんの作品をminä perhonenの皆川さんがフィンランドで見つけ、日本で展示会が始まったと聞き、ひっくり返るほど驚きました(笑)。
彼女のNaamatシリーズの作品は、フィンランドでも運が良くて一度に3~5種類しか観ることができないので、あんなにたくさん並んだアルミさんの作品を観られるのは本当にうらやましいです。
いつかブログでご紹介したいと思っていましたが、これを機に早く書かなきゃと思ってこの記事を書いた次第です。
アルミさんは立体だけでなく平面のデザインもされていて、実はメトロのハカニエミ駅のイラストも彼女が手掛けています。
「うどん」のイラストが日本人にはうれしくて、記憶にある方も多いと思います。
2018年のものですが、この作品たちについてのインタビューはこちらから読むことができます(フィンランド語)。
ハカニエミの景色のイラストがシルエットで描かれた作品はどれもすてきで、ゆっくりホームを端から端まで歩いて眺めるのも楽しいです。
きっと今後、フィンランド国内のみならず日本や他の国でも大人気の作家さんになっていくであろうアルミ・テヴァさんから目が離せません。
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