普段あまり映画について書いたりつぶやいたりしていませんが、わたしは大の映画好きです。
近頃コロナウイルスの影響で様々なイベントが中止になったり、休校になったり、自粛モードが広がったりと、なんだか気が滅入ります。
フィンランドでもアジアから遅れをとって患者数が増えており、3月16日に政府による「緊急事態宣言」がされ、国境封鎖・学校休校・10人以上の集会禁止などが命じられました。
わたし自身も、フィンランド語の学校が休校になったり、夫は会社から自宅勤務が推奨され、お家のパソコンからリモートワークで仕事をしています。
なるべく家から出ないようにしているので、やはりどうしても気が滅入ります。
そんなお家時間が増えた今だからこそ、お家でハッピーな気分になれる映画やドラマをたくさん観てポジティブな気持ちになりませんか?
映画は、お家に居ながらにして色々な世界へわたしたちを連れていてくれる、どこでもドアのような存在です。
今回は、Netflixで見られるわたしのおすすめハッピー映画を5本、ドラマを2本厳選してご紹介します!
(※フィンランドのアカウントで現在観られるものを載せているので、日本や他国のアカウントでは観られない可能性があります。)
映画編
CHEF(邦題:シェフ 三ツ星フードトラック始めました)
[2014年公開、115分、アメリカ、監督:ジョン・ファブロー]
ロサンゼルスにある一流レストランの総料理長カール・キャスパーは、メニューにあれこれと口出しするオーナーと対立し、突然店を辞めてしまう。次の仕事を探さなければならない時にマイアミに行った彼は、絶品のキューバサンドイッチと出逢う。その美味しさで人々に喜んでもらう為に、移動販売を始めることに。譲り受けたボロボロのフードトラックを改装し、マイアミ~ニュー・オリンズ~オースティン~ロサンゼルスまで究極のキューバサンドイッチを作り、売る旅がスタートした―。
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感情が一切マイナスに引っ張られない、超ハッピー映画。
どんなシチュエーションで誰と見ても間違いないと思います。
なんといってもお料理がとにかくおいしそうで、見たあとは必ずお腹が空くはず。
特に劇中で登場するアーリオ・オーリオは印象的です。
簡単でおいしいので、映画を見たあとに作ってみるのはいかがですか?(レシピはこちら)
Paddington & Paddington 2(邦題:パディントン & パディントン2)
[2014年公開、95分、イギリス/フランス、監督:ポール・キング]
[2017年公開、104分、イギリス/フランス、監督:ポール・キング]
映画史上一番紳士なクマに、ハッピーと笑顔があふれ出す!
Filmarks
イギリス・ロンドン。真っ赤な帽子を被った小さな紳士が、家を探しにはるばるペルーからやってきた。丁寧な言葉づかいで道行く人に話しかける彼だったが、なぜか誰からも相手にしてもらえない。それは…彼が“クマ”だから!やっと出会った親切なブラウンさん一家に“パディントン”と名づけられ、屋根裏に泊めてもらうことになる。そうして始まった初めての都会暮らしはドタバタの連続!
果たしてパディントンは無事に家を見つけることができるのか―?!そして、そこには、もっと素敵な何かが待っていた…!
パディントンの純朴でクリアな美しい心に胸が打たれて、優しい気持ちになれるハッピー映画。
1も2も両方映画館で観ましたが(そして号泣)、とにかくすばらしい映画だと思います。
個人的には2の方が、より一層好きです。
この映画を「難民を受け入れる社会を比喩している」と思いながら見ると、また違う感情がぐっとこみ上げてきます。
映画を観終わったあとは、マーマレードジャムをパンにたっぷり塗って食べたくなります。
Wonder(邦題:ワンダー 君は太陽)
[2017年公開、113分、アメリカ、監督:スティーブン・チョボスキー]
オーガストこと”オギー”は普通の10歳の男の子。ただし、”顔”以外は…。
Filmarks
生まれつき人と違う顔を持つ少年・オギーは、幼い頃から母イザベルと自宅学習をしてきたが、小学校5年生になるときに初めて学校へ通うことになる。クラスメイトと仲良くなりたいというオギーの想いとは裏腹に、その外見からじろじろ見られたり避けられたりするが、彼の行動によって同級生が徐々に変わっていく…。
じーんとするシーンもありますが、終始心がぽかぽか温かくなるハッピー映画です。
あらすじを読むと「お涙頂戴系」に聞こえるかもしれませんが、そんなことはありません。
この映画のすばらしいところは、主人公オギー目線だけでなく周りの人々の視点にも焦点を当て、それぞれ悩みや葛藤があることがしっかり描かれている点です。
校長先生の言葉と、最後のオギーの言葉はずっと大切にしていきたいです。
お子さんと一緒に見るのもいいと思うし、自分自身いつか子どもができたらまた見直したい作品です。
Crazy Rich Asians(邦題:クレイジー・リッチ!)
[2018年公開、120分、アメリカ、監督:ジョン・チュウ]
生粋のニューヨーカーであるレイチェルは、恋人のニックが親友の結婚式に出席するため、一緒にシンガポールへ向かう。初めてのアジア旅行に胸を躍らせながらも、それまでニックが家族の話を避けているように感じていたレイチェルは、彼の家族に会うことにとても緊張していた。出発当日、空港で案内された先はファーストクラス……なんとニックは、かの国でもとりわけ裕福な一族の御曹司であるだけでなく、社交界の女性たちから超人気の独身男の一人だったのだ!そんなニックの恋人として現れたレイチェルに、嫉妬深いお嬢様たちだけでなく、ふたりの交際をよく思わないニックの母エレナまでもが立ちはだかるのだった。果たしてレイチェルは、クレイジーで立地なこの世界で“本当の幸せ”を掴むことができるのか―?!
Filmarks
たくさん笑い、泣き、心がほっこりとし、観終わると最高にスカッとした気分になるハッピー映画。
ハリウッド映画には珍しく、主要キャストにアジア系俳優のみを起用しています。
単なるシンデレラストーリーのラブコメディではなく、家族やルーツ、アジア圏の文化、女性の強さなどについても考えさせられる内容です。
中華圏の言語や文化を理解していると、なお一層おもしろいと思います。
何度か観ましたが、見終わると手作り餃子が食べたくなります。
Peter Rabbit(邦題:ピーターラビット)
[2018年公開、95分、アメリカ/オーストラリア、監督:ウィル・グラック]
舞台は豊かな自然に囲まれたイギリスの湖水地方。青いジャケットがトレードマークの、元気いっぱいでいたずら好きなうさぎ・ピーターと、自然を愛する心優しい女性ビアが暮らすお隣に、大都会のロンドンからちょっぴり神経質そうな男性トーマス・マクレガーが引っ越してくる。両親を亡くしたピーターにとってビアは心を許せるたった一人の女性だったが、マクレガーも美しくてピュアなハートを持つビアに次第に惹かれていき、ピーターとマクレガーは突如ライバルに!様々ないたずらを仕掛けてマクレガーを都会に追い返そうとするピーターに対し、マクレガーも大人げない行動で反撃開始!そんな二人を暖かく見守るビアだったが、あるアクシデントをきっかけに、マクレガーがロンドンに戻ることになり、ピーターの心に変化が―。
Filmarks
人間とうさぎがガチで潰し合いをする、ホームアローンの過激版のようなおもしろかわいいハッピー映画です。
これ、原作のほっこりした物語の実写版を想像して見ると痛い目に遭います。
イギリスらしいブラックユーモア満載で、何度も何度もくすくす笑ってしまうおもしろさ。
でもたくさん登場する動物たちがモフモフでそれぞれかわいくてかわいくて、動物好きにはたまりません。
2も今年の夏に公開されるようで、今からすごく楽しみです。
余談ですが、わたしの大好きなバンドVampire Weekendの曲が劇中にたくさん盛り込まれていたり、ボーカルのEzra Koenigが最後のテーマ曲を提供して自らも歌っていたり(すごくいい曲!)するので、二度おいしい映画です。サウンドトラックもおすすめです。
ドラマ編
Queer Eye(邦題:クィア・アイ)
[2018年公開、各エピソード約45分、4シーズン、アメリカ、制作:デイヴィッド・コリンズ]涙腺崩壊、間違いなし!新たな“ファブ5”がお届けする、ちょっとしたアドバイスから感動の変身劇、涙なしには観られない驚きの暴露に、心が揺さぶられる。
Netflix
わたしにとって、心が疲れたときに効く特効薬のようなハッピー番組。
2003年に別メンバーで始まったオリジナルから見ていて、大ファンです。
毎回エピソードごとに起承転結がはっきりしていて、ファブ5のコメントがとにかく率直。
彼らのたくさんの苦労を乗り越えてきたからこそ言える言葉たちは説得力があるし、辛口でも必ずポジティブなので前向きな気持ちになります。
「自分自身を愛すること」で自分と周りの人の人生がいかに好転するかが凝縮されていると思います。
それぞれの得意分野を分担して成し遂げるというチームワークも見どころです。
日本を舞台にしたシーズンもあって、まだ見ていませんが高評価なので楽しみにしています。
Please Like Me(邦題:プリーズ・ライク・ミー)
[2013年公開、各エピソード約30分、4シーズン、オーストラリア、監督:マシュー・サヴィエル]
メルボルンに住むジョシュ。自分が実はゲイであることを発見した矢先に、母親の自殺未遂、親友トムのドタバタ恋愛事情など、次から次へと騒ぎに振り回される。
Filmarks
抜群のユーモアセンスとゆるさがたまらない、まさに笑って泣けて明日も頑張ろうと思える、上質なハッピードラマ。
わたしは全てのドラマの中で、このドラマがいちばん好きです。
登場人物それぞれのキャラクターが最高で、憎たらしいけど憎めなくて、みんな問題を抱えているけれど優しくておもしろくて、心の底から全員を愛おしく感じ、あたたかい気持ちになります。
オープニングが毎回かわいくて、おいしいお料理が食べたくなります。
オールシーズン観終わってロスになったのは、このドラマが初めてでした。
サウンドトラックも、お部屋でのリラックス時間に流しておくのにぴったりです。
以上、Netflixで観られるハッピー映画5本とハッピードラマ2本でした。
気付けばなんだか…おいしいものに結びつく映画やドラマばかりでしたね(笑)。
少しでもみなさんのお家時間の充実のお役に立てたらうれしいです!