今のフィンランドの様子とわたしの暮らし(自宅待機生活2ヶ月目)

コロナウイルスの影響による自宅待機生活が始まってから、早くも2ヶ月を過ぎました。

正直わたし自身の生活には先月と比べて大きな変化はないのですが、少しアップデートできればと思います。

フィンランド政府の対応

5月4日、フィンランド政府による会見が開かれました。

Aamulehtiホームページより引用

コロナウイルス感染者数が落ち着いてきたことを受け、これまでの制限が一部緩和されたり解除されることが発表されました。

主な内容は、このとおりです。

  • すぐに図書館の貸し出しは再開するが、6月1日までは図書館への滞在は不可
  • 4月15日から、幼稚園と小学校を再開
  • 6月1日から段階的にレストラン営業再開
  • スポーツの大会などは、6月1日以降特別な手配により許可
  • 引き続き70歳以上の高齢者への接触は避ける
  • 6月1日から、美術館、図書館、スポーツジムなど再開
  • 6月1日から、集会の規制は10人以上規模から50人以上規模へ緩和
  • 7月31日まで、500人を超えるイベントは禁止

レストランの営業再開については法律の改正が必要なため、お客さんの数や飲酒時間など、レストランの運営に制限が課せられる可能性があるようです。

わたしは家の周りと近所のショッピングモールにしか出かけていませんが、この会見以降、出歩く人の数が格段と増えたように感じています。

Vappuもおうちでお祝い

5月1日は、フィンランドではVappu(ヴァップ)という春の訪れを祝う祝日でした。

フィンランドのお祝いの中でもとても盛り上がる大切な日で、みんなお友達と集まり、フィンランドで高校卒業試験に合格するともらえる学生帽(teekkarilakki(テーッカリラッキ))をかぶり、ピクニックをしたりします。

毎年マーケットスクエア近くのハヴィス・アマンダ像にこの帽子をかぶせてお祭り騒ぎをするのが恒例ですが、今年は集会が禁止されていたため、みんなお家でお祝いました。

Vappuの必須アイテムは、この学生帽・バルーン・カラーテープ、飲み物はシマ、食べ物はムンッキ・ティッパレイパです。

スーパーマーケットでは、バルーンを手に取る人をたくさん見掛けました。

他にもムーミンやミーのバルーンなど、たくさんの種類があって華やかでした。

パンコーナーでは、Fazerの作りたてムンッキなどが山積みになって売られていました。

わたしも一箱買ってシマと一緒にいただいたのですが、おいしすぎてぺろっと食べてしまいました。

去年はフィンランド人のお友達のお家で、バルーンに囲まれながらシマやお酒を飲み、みんなでムンッキやピザを食べながらわいわいお祝いしたので、来年こそはまたみんなでお祝いしたいなあと思いながらお家で夫と過ごしました。

シマは簡単に作れるので、来年は自家製シマを作りたいと思います。

近所のショッピングモールの様子

特に大きく変わったことはありませんが、だんだん人出が増えてきた印象です。

今まではマスクやゴム手袋などを身に着けた人が結構いたり、みんなそそくさと必要最低限のお買い物を済ませているように見受けられましたが、最近はお友達同士で会っているグループも見掛けるようになってきました。

「一緒なら、強くなれる。一緒に日常生活を取り戻しましょう。」などと書かれた広告が、ショッピングモールの色々なところにありました。

Alkoというアルコールを取り扱うお店では、レジ前にこのように注意事項がわかりやすくイラストでかかれていました。

引き続き、ひとりひとりの努力が大切ですね。

学校は引き続きオンライン授業

もうすぐ今のコースは終わりますが、最後までオンライン授業です。

コースの終わりには進級テストがあるのですが、それはスピーキングだけオンライン、リーディング・ライティング・リスニングについては大教室に10人までを集めて行うとのことでした。

次のレベルに進めた場合は8月から始まるのですが、それもまたオンライン授業になるのかは不明とのことです。

夫のリモートワークも継続しています。

地域の教会から各家庭に届いたお手紙

先月はTHL(フィンランド国立保健福祉研究所)からでしたが、今月は地域のルーテル教会から各家庭に、70歳以上の方に向けたお手紙が届きました。

教会といっても怪しい勧誘などではなく、ちゃんとした市からのお手紙です。

今回はフィンランド語・スウェーデン語に加えて英語版も同封されていました。

内容は、Nestoriという市の高齢者向けカウンセリングサービス団体が日用品や薬の買い出しなどといったサポートをしますという紹介や、もし話し相手がいなかったり心に問題を抱えていたら、牧師さんや教会の職員の方が話を聞きますよ、などといったものです。

裏面には、体調が悪いときに連絡すべき公立病院の電話番号や営業時間、そして「警察やボランティア団体などが、あなたに銀行口座の情報を聞くことは絶対にないので気を付けてください」ということも書いてありました。

不安につけこんで悪いことをする人は、世界中どこにでもいるのですね。

また、毎日身体を動かすことは大切ですという文章と一緒に、簡単なエクササイズの紹介も同封されていました。

政府から70歳以上の方は自宅待機し、家族も接触を避けるよう言われていますが、そうすると話し相手がいなかったり、身体を動かす機会がないことが問題になるなと思っていたので、このようにサポートがしっかりされていることに関心しました。

「あつ森」に夢中

夫から誕生日プレゼントとしてもらった任天堂スイッチのゲーム、あつまれ 動物の森(通称「あつ森」)に夢中です。

どれぐらい夢中かというと、SNSを全く見なくなり、ブログ更新もおろそかになってしまったほどです。

任天堂スイッチ本体も持っていなかったのですが、世界的に品薄でフィンランドでも手に入らず困っていたところ、遠くに住むお友達がわざわざ地元のスーパーで在庫を見つけて届けてくれました。

感謝してもしきれません。

わたしは携帯アプリのゲームをほんの少しかじるぐらいで普段ゲームはしないのですが、これは見事にハマってしまいました。

簡単に言うと、自分だけの島を作って、そこに住む動物と暮らすゲームなのですが、映像の美しさやリアルさ、キャラクターたちのかわいさ、島をイチからすべて作り上げる楽しさ、お友達と通信で島を行き来するおもしろさなど、とにかく楽しめる要素が盛りだくさんでたまりません。

しばらくこのゲーム中心の生活が続きそうです。

パン作りにもハマる

あつ森を手にする前は、パン作りにも夢中になりました。

これは、焼く前のひよこパン。

日本のパンのようにもちもちでおいしくできて、夫と一緒にあっという間に完食してしまいました。

そして、ソーセージパン。

フィンランドにはこういう手軽につまめる軽食があまりないので、日本のお総菜パンが恋しくなりました。

千疋屋のくりぬきゼリーが恋しくなり、それっぽいゼリーを作ってみました。

見た目はいいのですが、正直お味はまあまあでした。

あとはバスクチーズケーキも作ってみたら想像以上に簡単でおいしく、夫がとても気に入ってくれたので、定期的に作っています。

近所をお散歩

最近はだんだん日照時間も伸び、日没時間は夜10時頃です。

夕方もお外が明るいので、夏至が近づいていることを実感します。

お天気のいい日には、引き続き近所をお散歩しています。

青々とした芝にたくさん咲くタンポポを見ると春の訪れを実感するのですが、今年もその時期がやってきました。

先日はいつもより長く歩き、森を抜けてビーチまで歩いてきました。

ビーチでのんびりする家族連れなど、人がたくさんいてとてもびっくりしました。

割とみなさん、普通の日常に戻りつつあるのかなという印象を受けました。

小鳥のさえずりを聞きながら、あたたかい日差しを全身に浴びるお散歩はとても気持ちがく、もっと頻繁に行こうと思いました。

徐々に普通の日常が戻りつつある印象ですが、まだまだわたしたちはお家で過ごす気がします。

自宅待機生活も長くなり気が緩みがちですが、油断せずに過ごしていきたいです。