年末年始感が薄いヘルシンキでお正月を楽しむ工夫

盛大にクリスマスをお祝いしたあと、ヘルシンキの街中で年末年始感はあまり感じられません。

クリスマスツリーやイルミネーションもまだ残っていて、クリスマスの余韻に浸りながら新年を迎えるという感じがします。

でも日本人としては、大晦日とお正月はしっかり日本流にお祝いして楽しみたいもの。

今年はわたしなりに工夫してみたので、書き記しておこうと思います。

これは日本から持ってきた、ハンドメイド作家さんに注文した編み物の鏡餅。

この子のおかげでお部屋が少しお正月モードになったので、持ってきて本当によかったです。

大晦日はやっぱり年越しそば

夫に「年末の大掃除」という概念はないのですが、わたしが教えたのと、ちょうど引っ越しを控えているので数日前から一緒に大掃除をしました。

特にキッチンを念入りに掃除してくれた夫は「あー疲れた、キッチン掃除ときつねの機嫌を取るのは同じぐらい骨が折れるね!」と訳のわからないことを言っていたので、スルーしておきました。

夜は絶対に年越しそばを食べたかったので、初めて自分で天ぷらを揚げて作りました。

天ぷらは、えび・さつまいも・ズッキーニ・なす・パプリカ・えびと野菜のかき揚げの6種類。

天ぷら粉はないので、薄力粉・冷水・酒・酢・氷で衣を作りました。

難しいし大変だと思い込んで作ったことがありませんでしたが、サクサクにできて大満足。

夫もおいしいおいしいと言いながらたくさん食べてくれて、うれしかったです。

ちなみにお蕎麦は日本から持ってきていた信州そばが底をついてしまったので、スーパーに売っていたYutakaというブランドのものを買いました。

イギリス製造でちょっと不安でしたが、日本製の乾麺と変わらないぐらいおいしかったです。

でもやっぱり生麺が恋しい!

年越しそばでお腹がいっぱいになったあとは、ちょっと花火を見に外へ出ました。

フィンランドでは大晦日の夜6時~翌朝2時は誰でもどこでも(禁止区域を除く)花火を打ち上げてもいいことになっていて、外ではずっとバンバン爆竹のような音が鳴り響きます。

空を見上げると空気が澄んでいるので星空もとてもきれいで、オリオン座が大きく明るく輝いていました。

年越しの瞬間は地平線にカラフルな花火がたくさん上がって、息をのむ美しさでした。

そのあとはのんびりお部屋でぬくぬく「笑ってはいけない24時」を見て大笑いして年越しをするという、日本の大晦日のような過ごし方ができました。

お正月のテーブルはちょっと華やかに

日本では親戚とお正月ランチをして、初売りに行って、また家に帰って新春のテレビ番組を見たりと、お正月のおめでたい雰囲気を感じるのが好きでした。

今年はそれがなさすぎてさみしくなり、お料理で実感しようと決めました。

海外で手に入る材料でおせちを作るすごい方もいらっしゃいますが、わたしはずぼらなので、おせちもどきを作りました。

サーモン・いくら・えびの手まり寿司と、筑前煮、紅白なます、二十日大根、酢れんこん、有頭海老の煮物、そしてお吸い物。

それぞれに意味が込められているんだよ、と夫に説明しました。

おいしくできてお正月を実感できましたが、やっぱり家族でわいわい過ごすお正月と、おばあちゃんのお雑煮が恋しいです。

和食器がしっかり揃って入ればいいのですが、まだ持って来ていないのでイッタラで代用です。

次回日本に一時帰国したら、もっと和食器を持って来たいと思います。

2020年はどんな一年になるのでしょう。

今からわくわくします。

みなさんにとって、心が躍ることがたくさんの一年になりますように。

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