2020年3月31日に、日本でも発売になって話題のアイスランド発乳製品「Isey SKYR(イーセイスキル)」。
「Isey(イーセイ)」はアイスランド語で「氷島=アイスランド」という意味のブランド名、「SKYR(スキル)」は食品名です。
この「スキル」はフィンランドでもたくさんの種類が売られている、人気商品です。
我が家でも時々買って、朝ごはんや小腹が空いたときのおやつに食べています。
今回はそんなスキルの話と、Isey SKYRの6種類のフレーバーを食べ比べをしてみた感想をご紹介します。
そもそも「SKYR(スキル)」ってなに?
ヨーグルトではない、「スキル」という乳製品は、1000年以上からアイスランドで食べられてきている伝統的な国民食。
その昔、冬場に肉類にスキムミルクをかけて保存食にしようとしたところ、樽の周囲りで発酵してできた副産物を空腹をしのぐために食べたのが始まりといわれているそうで、厳しい生活条件の下で暮らすアイスランドの人々に栄養を与えて来ました。
厳密にはチーズの仲間ですが、ヨーグルトのような感覚で食べられています。
スキルの特徴は、低カロリーで高たんぱく質・脂肪0なのにクリーミーな舌触りで、ギリシャヨーグルトによく似たなめらかな食感です。
おいしくて健康的とは、なんとも魅力的ですよね。
アイスランド以外の北欧の国々やヨーロッパでも愛され、たくさん食べられています。
日本で本格的にトレーニングをしていたとき、高たんぱく質商品を探すのが大変だったので、こうして新しいものがアイスランドからやってきてくれたのはうれしいニュースですね。
お菓子作りにもぴったりとのことで、Isey SKIRフィンランドのインスタグラムではこんなおいしそうなケーキの写真も紹介されていました。
簡単そうで見た目もかわいいで、いつか作ってみたいです。
スキルとギリシャヨーグルトの成分比較
わたしがフィンランドでよく食べているお気に入りのギリシャヨーグルトと、Isey SKYRの成分表を比較してみました。
ギリシャヨーグルトはプレーンにグラノーラをかけてよく食べますが、ジャム入りが食べたいときはこれを選びます。
Valioというフィンランド最大の乳製品メーカーの商品で、濃厚でとてもおいしいのでこちらもおすすめです。
(100gあたり) | ギリシャヨーグルト いちご味 | Isey SKIR いちご味 | 比較 |
カロリー | 114 kcal | 70 kcal | 約5分の3 |
脂肪分 | 4.7 g | 0.2 g | 約25分の1 |
炭水化物 | 12 g | 8.1 g | 約3分の2 |
タンパク質 | 5.5 g | 9.0 g | 1.63倍 |
塩分 | 0.10 g | 0.13 g | 1.3倍 |
(参考)価格 | 0.99 ユーロ (約118円) | 1.29 ユーロ (約154円) | – |
たしかに成分には大きく差があり、特に脂肪分の差は圧倒的です。
トレーニング中の方にはもちろん、体型維持のことを考えるとスキルがとても魅力的な商品であることがわかります。
フィンランドでの商品ラインナップ
フィンランドのスーパーマーケットでは乳製品の種類が豊富に揃っています。
11年前に初めてフィンランドに訪れたとき、あまりの多さに驚いたのを今でも覚えています。
スキルコーナーもこんなに充実しています。
これは大きいスーパーマーケットなので小さい店舗へ行ったらもっと少なくはなりますが、いくつかは置いてあるはずです。
わたしがどのフレーバーにしようか迷っている間にも、2~3人が手に取って買っていきました。
Isey SKYRの商品ラインナップは、こんなにたくさんあります。
これは、脂肪0シリーズ。
日本で売られているものと同じシリーズだと思います。
これはクリーミーシリーズで、脂肪分が2%含まれます。
オーガニックシリーズ。
レイヤー(層)シリーズ。
ヨーグルトの底にジャムの層があって、フルーツの実もゴロゴロ入っていておいしかったです。
スキルがちょっと苦手な方でも、このシリーズなら普通のヨーグルトといちばん近い感覚で食べられると思います。
リコリッシュ味もありますね…(冷や汗)。
他にも、ジムなど外出先でさくっと食べるのに便利なパッケージのシリーズもあります。
フィンランドで買える6つのフレーバーを食べ比べ
日本で発売された無脂肪シリーズの14種類の中から6つのフレーバーを選んで、食べ比べしてみました。
ちなみに日本のストロベリーピーチ味は日本オリジナルだそうで、こちらでは売られていませんでした。
今回選んだのは、左上からミックスベリー・いちご・洋ナシバニラ・焼きりんご・バニラ・ミックスフルーツです。
日本とパッケージはほぼ一緒ですが、容器の形が違いますね。
ミックスベリー味
ベリー天国の北欧らしく、フレーバー名は「女王」と名付けられています。
フタを開けると、折り畳みスプーンが付いています。
外出先で食べるときなどにとても便利ですが、エコの観点から考えるとなくてもいい気がします。
中身はこんな感じで、ベリーがコロコロ練りこまれています。
ギリシャヨーグルトのようにもったり濃厚でなめらかな食感ですが、もう少し水分が少ない感じです。
おそらく砂糖を加えていないためか、人工甘味料のような味がしましたが、とてもおいしいです。
いちご味
いちごの身が入っていて、同じくやや人工甘味料の味が少し気になりましたがおいしく頂きました。
洋ナシバニラ味
バニラビーンズは練りこまれていなくて、バニラ味より甘さ控えめ。
洋なしのシャクシャクとした食感がしっかり感じられて、とてもおいしかったです。
焼きりんご味
これは大ヒット!
写真では見えませんが中にコロコロ入っている焼きリンゴのほっくりした甘さとスキルの酸味が絶妙にマッチして、大満足。
バニラ味
バニラビーンズが練りこまれていて上品な甘さで甘すぎず、とてもおいしく頂きました。
フルーツなどを乗せて食べてもおいしそう。
ミックスフルーツ味
ミックスベリー味・いちご味で気になった人工甘味料っぽい味はなく、甘酸っぱくておいしかったです。
まとめ
せっかく食べ比べたので、勝手にランキングを付けてみました。
- 焼きりんご
- バニラ
- 洋なしバニラ・ミックスフルーツ
- ミックスベリー・いちご
焼きりんごは断トツ気に入りましたが、どれも甲乙つけがたいおいしいさでした。
おいしくて健康的というお利口さんで、北欧やヨーロッパ諸国で愛されるスキル。
フィンランド旅行のときなど、是非スーパーで手に取って試してみてください。
今度は他のフレーバーやシリーズも試してみたいと思います。
日本でももっとフレーバー展開が増えたらいいですね!