2009年から毎年1月にヘルシンキで開催されている光のイベント「Lux Helsinki」に行ってきました。
「一年でいちばん暗い時期を明るく照らす」ということと、「冬の観光業促進」というふたつの意味を持つそうです。
イベントは5日間で、すべての人に無料で公開されます。
今年はなんと過去最高の60万人以上が訪れたそうで、ヘルシンキの人口が約63万人ということを考えると、どれだけ多くの人が楽しみにしているイベントかが伺えます。
ヘルシンキの中心部に光の芸術作品が点々と展示されていて、その全てを順番に巡るルートを親切に地図にして公開してくれています(当日紙の地図配布あり)。
暗くてどちらへ進むかわからなくなってしまっても、黄色いロゴと矢印がところどころにあるので、迷わずに進むことができました。
今年はこのようなルートで、ヘルシンキ大聖堂からスタートして北へ進み、ゴールはハカニエミ駅付近でした。
夫が数年前に行ったときにはマイナス20度(!)で展示物に見惚れている余裕がなかったそうです。
今年は暖冬なので寒すぎることもなく楽しくまわることができてラッキーでしたが、来年はどんな気温になるのかなぁなんて考えながら歩きました。
まずはスタート地点の、ヘルシンキ大聖堂。
白い大聖堂にプロジェクションマッピングが映えて、普段のクラッシックな印象の大聖堂とは違った、近代アート作品のような姿にうっとり。
そのあといくつか入場規制をしている展示がありましたが、長蛇の列だったので断念して先へ進みました。
この「ランタン・パーク」は、手作りのランタンが公園の小道沿いにたくさん吊るされていて、風に揺られてとても幻想的でした。
湖に反射して浮かぶ「MAGIC MIRROR IN MY HAND」の文字。
ピコピコという音楽とともに光が点滅したり色が変わったりして、わたしはこれがいちばん気に入りました。
こちらは最後の作品で、音楽と一緒に光の色がじわじわと変わっていきます。
一日の移り変わりを表現しているようで、太陽が上がって沈む、ライオンキングの冒頭のような美しい展示物で締めくくり。
わたしにとっては光のイベントというより、「光と音楽のイベント」という感じがしました。
お子さん連れはもちろん、ワンちゃん連れもたくさんいて、「長くて暗い冬を乗り越えるために、どうにかあたたかい気持ちになる楽しいイベントを求める気持ちはみんな一緒なんだな」と勝手に一体感を感じました。
普段見慣れた街の景色も、こうしてライトアップされることで全く違う世界に変身するのは、とても幻想的な経験でした。
来年はどんなルートでどんな作品たちを見られるのか、今から楽しみです。
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